30代からの自然分娩メイニメージ、 先生とアナウンサーの写真

対談:30代 dakara 自然分娩

ゲスト:鈴村産婦人科 院長 鈴村鋼二 氏
インタビューアー:フリーアナウンサー 橋本美穂
  • 実は私の母の叔母が助産婦で助産院をやっていたのですが、昔は助産院や自宅出産が普通でしたよね。当時は出産トラブルなかったのですか?
  • 対談中の堅い雰囲気の写真そりゃあ、あったさ!今なら救えるケースでも、昔は救えなかったってことはたくさんあったはず。戦後10年ぐらいで急速に施設分娩が普及し技術も進歩して、安全性も欧米並みになったんだよ。
  • 先生は産婦人科医になられてどれくらいになるのですか?
  • 僕は1年浪人して学者志望で東大法学部に入ったのだけど、卒業と同時にやはり医学の道を名指そうと考え名古屋大学に入り直した。インターンを経て医師となったのが29歳、今67歳だから38年かな。フランスへの医学留学も経験して、開業したのが38歳。ちょうど来年で開業30周年になるね。
  • それはおめでとうございます。この30年でたくさんの赤ちゃんをその手で取り上げられたんですね!
  • 15000人ぐらいかな。
  • すごい数!生まれてくる瞬間って、毎回どんなお気持ちですか?
  • 特別の感慨というよりも、安全に取りあげることができて良かったなという思いに尽きるよ。
  • 先生は自然分娩にこだわられていると伺ったのですが、日本での自然分娩と帝王切開の割合はどれくらいなのでしょうか?
  • 今から30年前が全国平均で帝王切開が10%ぐらい。それが15年前で12%、数年前には15%と、実は帝王切開が年々増えておるのだよ。
  • どのような理由で?
  • 対談中の堅い雰囲気の写真2枚目理由は様々だけど、まず第一に技術的なレベルが低下しているということ。それから、特に難産型のお産の場合は生まれるまでの2〜3日間というのは全職員が緊張して様子を見ていかないといけないわけだけど、これはかなりつらいこと。それを初めから帝王切開と決めてしまえば、日にちも決まっているし時間も30分で済んでしまう。だから医師自身が楽な方法を選んでしまうということもあり得る。さらにアメリカで出産事故にからむ訴訟率が増えてきた。このためアメリカでは20年前にすでに帝王切開率が20%になっちゃった。その風潮が日本に流れ込んだというわけだ。
  • 実際に先生の病院ではどうなのですか?
  • 去年1年分の分娩の記録を見せてあげるよ。(記録を見ながら)、他の病院で一人目帝王切開した人で2回目僕の病院で自然に産んだ人がすごく多いでしょ。僕は他の病院で帝王切開した人の9割を自然分娩させているんだよ。
  • 私の友人は初産が帝王切開だったから2回目も帝王切開だよと言われてましたが、そうではないのですね。
  • 技術があれば大丈夫。ただ2回続けて帝王切開していたら3回目も帝王切開になるけどね
  • 他にどうしようもない例は?
  • 狭骨盤のため切開するということもあるね。でも僕にいわせれば1%以下に押さえられるよ。本当は狭骨盤でないのに「狭骨盤」だから・・と、帝王切開されてしまう人もいる。
  • この記録を見ますと、逆子でも自然分娩で出産している人がずいぶんいますね。
  • あ、それは僕が回して自然分娩させたんだよ。橋本美穂、ビックリしている写真
  • は?回した?!
  • 「外回転」といって、逆子を正常位にもっていく技術を用いたんだ。
  • それは誰でも出来るわけではないのですか?
  • 下手な人がやると怖いことになる。僕は一度も重大事故は起こしてないけどね。
  • すごいですね。トータルすると先生の昨年の実績どうなりますか?
  • 帝王切開率が3%かな。
  • え!全国平均の5分の1じゃないですか!
  • ちなみにこの数字には他の施設に転送されて帝王切開した場合も含めているからね。
  • 私のまわりは高齢出産で帝王切開率が高いのですが。30歳代で初産となるとやはりリスクは高いのですか?
  • 全く関係ないね。正当な医学的根拠による帝王切開というのは僕の考えでいけば2%切ると思うよ。
  • そういえば最近、自然分娩を奨めている病院は増えていますが、このように自然分娩率を数字で公開している病院ってないですよね。
  • そうなんだよ。客観的な情報がなければ患者さんとしては選ぶ基準がなくなってしまう。建物の外観や食事の写真でPRするのはもちろん悪くないが、医療の実績とは関係がないこと。大事なのは成績だよ!
  • そうなんですよ!私たちのような30代の女性からみると外観の美しさよりも安全性が重要なんです。
  • あと大事なことは職員の定着率。川の流れのようにどんどん看護婦が入れ替わっているようなところはダメ。経験とか訓練がなされないでしょ。うちの婦長は30年だからね。他にもベテランぞろい。少数精鋭主義で数は少ないけど、ミスが起こらないようになっている。肝心なことは従業員の数ではなく、熟練度なんだよ。
  • 橋本が問い合わせてる雰囲気の写真 「スタッフの熟練度」という情報も普通病院の案内には載せてませんものね。
  • 普通はそんな情報出せないよ。うちは自信があるよ。それから大きな病院は当直や交代が時間ごとで決まっている。難産型で要注意なんていう妊婦が入ったとしても、当直があけたからといって口頭で引継ぎをして帰ってしまうでしょ。だけどね、分娩の途中の微妙な変化というのは口頭で伝わるものではない。指先の感じなんだよ。完全に職人の作業だね。お産というのは職人の技術。一人の職人が一人の患者をずっと見ていくという事をしないと僕のような成績は出てこない。
  • そうですか、医者というより、先生は「職人」といったほうがいいくらいですね!職人に任せれば30代でも自然に産めるんですね。
  • 何度も言うようだが、年齢はまったく関係ない。高齢出産という概念を使って帝王切開を進める医師もいるが、それ自体ナンセンス。自然に生ませてあげるためにはいろんな技術があるんだから
  • 私、30代ということにこだわっていましたが、心配することないんですね。
  • 鈴村先生が笑っている写真そうだね、うちの場合は・・だけどね!(笑)
  • では私も先生に体預けてもいいですか?
  • ハハ、そのときはどうぞ。ただ肥満だけは助けようがない。これだけは妊婦が自分自身で気をつけることだから。後はまかせない!私は職人ですから。
  • ありがとうございました。
  • わかんないことがあれは、またいつでも聞いてくださいよ。
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鈴村先生プロフィール写真
鈴村産婦人科 院長 鈴村 鋼二

対談相手のアナウンサー橋本さんのプロフィール写真
フリーアナウンサー  橋本 美穂